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2019/06/04 12:32



モラは、そのラインに沿って縦まつり縫いで縫い、独創的なデザインに仕上げます。

しかし、モラを縫うクナ族は、それだけではありません。

多様なステッチ(刺繍)を工夫して取り入れ、いっそう華やかなにしているモラも少なくありません。

クナ女性は、たくさんの色糸を使って、様々なステッチを器用に縫います。

ステッチの技術は大変優れ、刺繍枠のような器具は全く使わず、針と糸だけでスイスイ縫っていきます。

モラに見られるステッチとしては、チェーンステッチ、クロスステッチ、ブランケットステッチ、フェザーステッチ、そしてフレンチノットステッチなどでしょうか。

私は、パナマでたくさんのモラを見てきましたが、上の写真の「ゾウのモラ」に出会ったときは、鳥肌が立ちました。

サンブラスの小さな露店で、たくさん重ねてあったモラを一つ一つ見ていると、その下の方に、このモラが出てきました。

しかも、モラは、ペアモラが基本ですので、その下には、「ブタのモラ」(ペアモラ)もありました。
(「ブタモラ」の画像は、モランズクラブのギャラリーNo.2)

これは人間がつくることのできる刺繍なのか、機械でも絶対作れないと思いながら、今まで見たことのない素晴らしいモラに釘付けでした。

モラ部分のサイズは縦25cm、横37㎝ほどです。

それほど大きなものではありません。

子ども用のモラかもしれません。

モラ自体も素晴らしいのですが、その刺繍の見事さは、言葉では表現できないほどです。
(実物を見てほしいです!)

細部まで細かく縫い込まれたステッチは、色鮮やかなチェーンステッチ。

ゾウの服は、そのチェーンステッチを使ってクロスにしています。

ゾウの顔は、たくさんの色糸で細かく縫ったフレンチノットステッチ。

ゾウの周りの小さな星型模様には、何層にもバックステッチが見えます。

しかも、シンメトリーになっているいるので、2体のゾウに同じように刺繍をしています。

上のほうには、かわいい子ゾウも見えます。

見れば見るほど、「すごい!」と思うばかりです。

おそらく、このモラに針をさした回数は、1万回は超えていると思います。

これほどの素晴らしいモラをだれが作ったのかはわかりません。

もし、わが子のために一生懸命作ったモラでも手放さないといけないとしたら、どんな事情なのでしょうか。

このモラを見るたびにいろいろ考えます。

ともあれ、クナ族の素晴らしい刺繍技術は、世界のどの国にも、どの民族にも負けない世界トップクラスの民族刺繍です。

その証拠となるのが、この小さなモラです。

まさに、至宝のモラ、その1枚です。











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